なんでもmp3へ変換する便利なツール えこでこツール(EchoDecoTool)
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概要 :
今回は、なんでもMP3への変換ツールである
えこでこツール(EchoDecoTool) です。
えこでこツール(EchoDecoTool) は、オープンソース(GPLライセンス)で、映像ファイルや音声ファイルから、音声ファイル(wav、aac、mp3、ogg)の取り出しやフォーマット変換を行うことができる便利なツールです。
なんと言ってもZIPファイルを解凍するだけで使えてしまうのも良いです。
使い方も至ってシンプルです。簡単に解説してみましょう。
えこでこツール(EchoDecoTool)の使い方
まずは、えこでこツール(EchoDecoTool)の使い方を、簡単に解説しておきます。
Windowsバイナリファイルは、以下からダウンロードできます。
ダウンロード先 : http://sourceforge.jp/projects/ecodecotool/releases/
上記サイトの画面下部のリリースファイル一覧 から最新のファイル一式をダウンロードしてください。
現在(2011.03)の最新バージョンは、EcoDecoTooL114.zip
ダウンロードしたZIPファイルを適当なフォルダに解凍します。
解凍したファイルの中に、EcoDecoTooL.exeがありますので、それをエクスプローラなどから実行します。
出力したい音声ファイルフォーマットを選択します。
出力音声ファイルフォーマットは、wav、aac、mp3、ogg の中のいずれかです。
また、各出力フォーマットによって必要最小限のパラメータを設定することができます。
wav
wav出力音質
入力と同じ音質
- ドロップしたファイルと同じフォーマットを使用します。
CD音質
- サンプリング周波数=44,100Hz , ビット数=16bit , チャンネル数=2で出力します。
音質を指定
- サンプリング周波数、ビット数、チャンネル数を個別に使用します。
出力可能サンプリング周波数
- 8,000Hz、11,025Hz、12,000Hz、16,000Hz、22,050Hz、24,000Hz、32,000Hz、44,100Hz、48,000Hz、88,200Hz、96,000Hz、176,400Hz、192,000Hz
出力可能ビット数
- 8bit、16bit、24bit、32bit(整数)、32bit(小数)、64bit
出力可能チャンネル数
- モノラル(1channel)、ステレオ(2channel)
出力の音量設定
入力と同じ音量
- 音量を加工しません。入力の音量=出力の音量になります。
指定した音量
- 指定した音量レベル(dB)になるように、音量を直接加工します。
- 変換元の音量に対して±で調整します。
※指定する音量は、89.0~95.0dBの値を指定するのが一般的です。dB値を高くしすぎると音が割れます。
例)
変換元の音量 : 85.0dB
指定された音量 : 90.0dB
の場合、
変換時に音量は、+ 5.0dB されます。
Trackゲイン
- 1曲ごとの音のピーク値と、曲の音量レベル(dB)と基準音量レベル89.0dBの差(=リプレイゲイン値)をファイル内に記載します。
- Trackゲイン(トラックゲインタグ)へ基準音量レベルに対して±の音量を設定します。
例)
変換元の音量 : 85.0dB
基準音量レベル : 89.0dB
の場合、
トラックゲインタグ へ + 4.0dB を設定します。
Albumゲイン
- 変換するファイル全体での音のピーク値と、曲の音量レベル(dB)と基準音量レベル89.0dBの差(=リプレイゲイン値)をファイル内に記載します。
- Albumゲイン(アルバムゲインタグ)へ基準音量レベルに対して±の音量を設定します。
例)
全ファイルのピーク音量 : 91.0dB
変換元の音量 : 85.0dB
基準音量レベル : 89.0dB
の場合、
アルバムゲインタグ へ - 2.0dB を
トラックゲインタグ へ + 4.0dB を
設定します。
aac
ビットレート
ABR (Average Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
(注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
CBR (Constant Bit Rate)
- 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
VBR (Variable Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。
出力可能クオリティ値
Quality 0.0~1.0
圧縮タイプ
自動
- ビットレート及び曲のサンプリング周波数に応じて、NeroAacEnc.exeが自動で決めます。
LC-AAC
- 96kbps以上の高ビットレート向きです。
HE-AAC
- 80kbps以下の低ビットレート向きです。
HE-AACv2
- 32kbps以下で使うことで、HE-AACよりも音質が良くなる場合があります。
入力ファイルの音質に見合わない圧縮タイプを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
圧縮タイプ
入力可能
サンプリング周波数
ビット数
チャンネル数
LC-AAC
8,000Hz , 11,025Hz , 12,000Hz , 16,000Hz
22,050Hz , 24,000Hz , 32,000Hz , 44,100Hz
48,000Hz , 88,200Hz , 96,000Hz
8bit , 16bit , 24bit
32bit , 32bit(FLOAT)
1ch(モノラル)
2ch(ステレオ)
HE-AAC
16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz
32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz
8bit , 16bit , 24bit
32bit , 32bit(FLOAT)
1ch(モノラル)
2ch(ステレオ)
HE-AACv2
16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz
32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz
8bit , 16bit , 24bit
32bit , 32bit(FLOAT)
1ch(モノラル)
2ch(ステレオ)
出力の音量設定
こちらを参照
mp3(fraunhofer)
ビットレート
CBR (Constant Bit Rate)
- 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。
出力可能ビットレート
8kbps、16kbps、18kbps、20kbps、24kbps、32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、
80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
入力ファイルの音質に見合わない出力ビットレートを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
入力音声
出力ビットレート(kbps)
サンプリング
周波数
チャンネル
8
16
18
20
24
32
40
48
56
64
80
96
112
128
160
192
224
256
320
8,000Hz
Mono
o
Stereo
o
11,025Hz
Mono
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
12,000Hz
Mono
o
o
o
Stereo
o
o
o
16,000Hz
Mono
o
o
o
o
Stereo
o
22,050Hz
Mono
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
o
o
24,000Hz
Mono
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
o
o
32,000Hz
Mono
o
o
o
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
o
o
o
o
o
44,100Hz
Mono
o
o
o
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
o
o
o
o
o
48,000Hz
Mono
o
o
o
o
o
Stereo
o
o
o
o
o
o
o
サンプリング
周波数
チャンネル
8
16
18
20
24
32
40
48
56
64
80
96
112
128
160
192
224
256
320
出力の音量設定
こちらを参照
mp3(lame)
ビットレート
ABR (Average Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
(注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
CBR (Constant Bit Rate)
- 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
VBR (Variable Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。
出力可能クオリティ値
Quality0~Quality9
入力ファイルの音質に見合わない圧縮タイプを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
入力可能
サンプリング周波数
ビット数
チャンネル数
8,000Hz , 11,025Hz , 12,000Hz ,
16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz ,
32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz
16bit
1ch(モノラル)
2ch(ステレオ)
入力のサンプリング周波数が48,000Hzより大きい場合は、サンプリング周波数が変更されます。
入力のビット数が16bit以外の場合は、16bitに変更されます。
出力の音量設定
こちらを参照
ogg(aoTuv)
ビットレート
ABR (Average Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
(注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
CBR (Constant Bit Rate)
- 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。
出力可能ビットレート
32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
VBR (Variable Bit Rate)
- 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。
出力可能クオリティ値
Quality-0.1~1.0
※OggVorbisはクオリティベース(VBR)で開発されているため、VBRを使うのが基本です。
出力の音量設定
こちらを参照
最後に音声ファイルへ変換したい動画ファイルや音声ファイルを画面下へドラッグ&ドロップすれば自動的に変換処理を実行します。
また、完了したら、自動で終了します。
ざっとこんな感じです。
MP3への変換をする場合は、
lame_enc.dll をインストール(コピー)した方が良いです。
LAMEエンコーダは、音質に定評があります。
MP3への変換には2種類あって、エンコードエンジンが違います。
mp3(fraunhofer)
WindowsMediaPlayerに付属しているエンコードエンジンを使います。CBRのみ対応
mp3(lame)
LAMEエンコーダ(lame_enc.dll)を使います。CBR/ABR/VBRに対応
LAMEエンコーダ(lame_enc.dll)のインストールは、
http://www.rarewares.org/mp3-lame-bundle.php からダウンロードして、
lame_enc.dll を
えこでこツール(EchoDecoTool) のディレクトリへコピーして、
えこでこツール(EchoDecoTool) を再起動すればOKです。
ジャンルにもよるんでしょうけど一般的な音楽なら、MP3のビットレートは、VBRを使うのが一般的でしょうね。
特に好きな音楽は、高品質で聴きたいと思うでしょうから、その場合は、品質を上げましょう。
もちろん、MP2などの音声ファイルからMP3への変換もできます。
各音声フォーマットとビットレートの意味については、以降を参照してください。
wav とは、
WAVまたはWAVE(ウェーブ、ウェブ、) (RIFF waveform Audio Format) のことで、
マイクロソフトとIBMにより開発された音声データ記述のためのフォーマットである。
RIFFの一種。主としてWindowsで使われるファイル形式である。ファイルに格納した場合の拡張子は、.wav。
RIFF とは、
Resource Interchange File Format(RIFF)のことで、タグ付きのデータを格納するための汎用メタフォーマットである。
aac とは、
A dvanced A udio C oding (AAC)(エーエーシー) の略で、直訳では、先進的音響符号化 と言われるものである。
1997年にISO/IEC JTC 1のMoving Picture Experts Group(MPEG)において規格化された音声圧縮方式のことを指す。
mp3 とは、
M P EG Audio Layer-3 の略(エムピースリー)で、デジタル技術によって音響データを扱うための圧縮技術の1つであり、それから作られる音声ファイルフォーマットである。ファイルの拡張子は".mp3"である。
ogg とは、
オッグ あるいはオグ と呼ばれ、マルチメディアコンテナフォーマットで、Oggファイル、Oggコンテナなどとも呼ばれている。
リファレンスソースコードはBSDライセンスに基づくオープンソースかつパテントフリーで、Xiph.Org Foundationにより保守されている。
ここでいうogg は、Ogg Vorbis を指しています。
Vorbis とは、
ボルビスあるいはボービスと呼ばれ、Xiph.orgが開発したフリーの音声ファイルフォーマット。
広く使われているMP3などのフォーマットは特許の制限を受けるため、それらの代替として誰でも自由につかえる圧縮音声フォーマットを提供することを目指して作られた。仕様はパブリックドメイン、核となるエンコード・デコードのリファレンスコードは修正版BSDライセンス、フロントエンド・ツール類はGPLで提供されている。また、特許 (パテント)フィーも不要。
Vorbisは典型的にはOggに格納され、Ogg Vorbisと呼称される。
VBR、ABR、CBRをサポート(CBRはMP3のようなフレーム単位の方式ではない)
VBR とは、
V ariable B it R ate の略で、日本語では、可変ビットレート と訳されていることが多いようです。
主に音声や動画などの圧縮時に1秒間のビットレートを可変する方式の一つで、このVBRの情報を元にMP3の時間算出を行っています。
そのため、このVBRの情報に誤りがあると、MP3の再生ツールでは、MP3の時間表示に変な時間(異常に長い時間や異常に短い時間)を表示することになります。
一般的に、無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
ABR とは、
A verage B it R ateの略で、日本語では、平均ビットレート と訳されていることが多いようです。
純粋な可変ビットレートの場合、出力する結果がどれほどのビットレートになるのか予測するのは難しいです。そのために、品質をコントロールし、目的のビットレートに近づける方法が平均ビットレートです。
無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
CBR とは、
C onstant B it R ateの略で、日本語では、固定ビットレート と訳されていることが多いようです。
コーデックの出力データの消費されるべきレート(速度)が一定であることを意味します。可変ビットレートと逆の意味になります。
そのため、容量に制限のある通信路では最大ビットレートが通信路の容量を超えないようにする必要があるため、CBRはマルチメディアコンテンツのストリーミングに適しており、容量ぎりぎりまで利用することができます。
複雑な部分に十分なデータを割り当てず品質や音質が低下する反面、単純な部分ではデータを無駄に使うため、CBRは情報を保存する用途には適さないというのが一般的です。
音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。
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