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なんでもmp3へ変換する便利なツール えこでこツール(EchoDecoTool)

公開日| 2011年04月12日 | コメントはまだありません。
mp3画像 概要 :
今回は、なんでもMP3への変換ツールであるえこでこツール(EchoDecoTool)です。

えこでこツール(EchoDecoTool)は、オープンソース(GPLライセンス)で、映像ファイルや音声ファイルから、音声ファイル(wav、aac、mp3、ogg)の取り出しやフォーマット変換を行うことができる便利なツールです。

なんと言ってもZIPファイルを解凍するだけで使えてしまうのも良いです。



使い方も至ってシンプルです。簡単に解説してみましょう。

えこでこツール(EchoDecoTool)の使い方

まずは、えこでこツール(EchoDecoTool)の使い方を、簡単に解説しておきます。

Windowsバイナリファイルは、以下からダウンロードできます。
ダウンロード先 : http://sourceforge.jp/projects/ecodecotool/releases/
上記サイトの画面下部のリリースファイル一覧から最新のファイル一式をダウンロードしてください。
現在(2011.03)の最新バージョンは、EcoDecoTooL114.zip

  1. ダウンロードしたZIPファイルを適当なフォルダに解凍します。
  2. 解凍したファイルの中に、EcoDecoTooL.exeがありますので、それをエクスプローラなどから実行します。
    EcoDecoTooL画像
  3. 出力したい音声ファイルフォーマットを選択します。
    出力音声ファイルフォーマットは、wav、aac、mp3、ogg の中のいずれかです。

    aacを利用するには、neroAacEnc.exeが必要です。
    mp3(fraunhofer)を利用するには、WindowsMediaPlayer10以降が必要です。
    mp3(lame)を利用するには、lame_enc.dllが必要です。

    ※通常は、WindowsMediaPlayer10はインストールされていると思いますので、EcoDecoTooL.exeだけでmp3(fraunhofer) (CBRのみ)ぐらいは使えると思います。

    また、各出力フォーマットによって必要最小限のパラメータを設定することができます。
    • wav
      • wav出力音質
        • 入力と同じ音質
          - ドロップしたファイルと同じフォーマットを使用します。
        • CD音質
          - サンプリング周波数=44,100Hz , ビット数=16bit , チャンネル数=2で出力します。
        • 音質を指定
          - サンプリング周波数、ビット数、チャンネル数を個別に使用します。
          • 出力可能サンプリング周波数
            - 8,000Hz、11,025Hz、12,000Hz、16,000Hz、22,050Hz、24,000Hz、32,000Hz、44,100Hz、48,000Hz、88,200Hz、96,000Hz、176,400Hz、192,000Hz
          • 出力可能ビット数
            - 8bit、16bit、24bit、32bit(整数)、32bit(小数)、64bit
          • 出力可能チャンネル数
            - モノラル(1channel)、ステレオ(2channel)
      • 出力の音量設定
        • 入力と同じ音量
          - 音量を加工しません。入力の音量=出力の音量になります。
        • 指定した音量
          - 指定した音量レベル(dB)になるように、音量を直接加工します。
          - 変換元の音量に対して±で調整します。
          ※指定する音量は、89.0~95.0dBの値を指定するのが一般的です。dB値を高くしすぎると音が割れます。

          例)
          変換元の音量 : 85.0dB
          指定された音量 : 90.0dB

          の場合、

          変換時に音量は、+ 5.0dB されます。
        • Trackゲイン
          - 1曲ごとの音のピーク値と、曲の音量レベル(dB)と基準音量レベル89.0dBの差(=リプレイゲイン値)をファイル内に記載します。
          - Trackゲイン(トラックゲインタグ)へ基準音量レベルに対して±の音量を設定します。

          例)
          変換元の音量 : 85.0dB
          基準音量レベル : 89.0dB

          の場合、

          トラックゲインタグ へ + 4.0dB を設定します。
        • Albumゲイン
          - 変換するファイル全体での音のピーク値と、曲の音量レベル(dB)と基準音量レベル89.0dBの差(=リプレイゲイン値)をファイル内に記載します。
          - Albumゲイン(アルバムゲインタグ)へ基準音量レベルに対して±の音量を設定します。

          例)
          全ファイルのピーク音量 : 91.0dB
          変換元の音量 : 85.0dB
          基準音量レベル : 89.0dB

          の場合、

          アルバムゲインタグ へ - 2.0dB を
          トラックゲインタグ へ + 4.0dB を
          設定します。
    • aac
      • ビットレート
        • ABR(Average Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
          (注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • CBR(Constant Bit Rate)
          - 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • VBR(Variable Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
          実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。

          出力可能クオリティ値
          Quality 0.0~1.0
      • 圧縮タイプ
        • 自動
          - ビットレート及び曲のサンプリング周波数に応じて、NeroAacEnc.exeが自動で決めます。
        • LC-AAC
          - 96kbps以上の高ビットレート向きです。
        • HE-AAC
          - 80kbps以下の低ビットレート向きです。
        • HE-AACv2
          - 32kbps以下で使うことで、HE-AACよりも音質が良くなる場合があります。

        入力ファイルの音質に見合わない圧縮タイプを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
        圧縮タイプ 入力可能
        サンプリング周波数 ビット数 チャンネル数
        LC-AAC 8,000Hz , 11,025Hz , 12,000Hz , 16,000Hz
        22,050Hz , 24,000Hz , 32,000Hz , 44,100Hz
        48,000Hz , 88,200Hz , 96,000Hz
        8bit , 16bit , 24bit
        32bit , 32bit(FLOAT)
        1ch(モノラル)
        2ch(ステレオ)
        HE-AAC 16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz
        32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz
        8bit , 16bit , 24bit
        32bit , 32bit(FLOAT)
        1ch(モノラル)
        2ch(ステレオ)
        HE-AACv2 16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz
        32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz
        8bit , 16bit , 24bit
        32bit , 32bit(FLOAT)
        1ch(モノラル)
        2ch(ステレオ)
      • 出力の音量設定
        こちらを参照
    • mp3(fraunhofer)
      • ビットレート
        • CBR(Constant Bit Rate)
          - 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。

          出力可能ビットレート
          8kbps、16kbps、18kbps、20kbps、24kbps、32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、 80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps

        入力ファイルの音質に見合わない出力ビットレートを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
        入力音声 出力ビットレート(kbps)
        サンプリング
        周波数
        チャンネル 8 16 18 20 24 32 40 48 56 64 80 96 112 128 160 192 224 256 320
        8,000Hz Mono o
        Stereo o
        11,025Hz Mono o o o o
        Stereo o o o
        12,000Hz Mono o o o
        Stereo o o o
        16,000Hz Mono o o o o
        Stereo o
        22,050Hz Mono o o o o
        Stereo o o o o o
        24,000Hz Mono o o o o
        Stereo o o o o o
        32,000Hz Mono o o o o o o o
        Stereo o o o o o o o o
        44,100Hz Mono o o o o o o o
        Stereo o o o o o o o o
        48,000Hz Mono o o o o o
        Stereo o o o o o o o
        サンプリング
        周波数
        チャンネル 8 16 18 20 24 32 40 48 56 64 80 96 112 128 160 192 224 256 320
      • 出力の音量設定
        こちらを参照
    • mp3(lame)
      • ビットレート
        • ABR(Average Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
          (注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • CBR(Constant Bit Rate)
          - 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • VBR(Variable Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
          実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。

          出力可能クオリティ値
          Quality0~Quality9


        入力ファイルの音質に見合わない圧縮タイプを選択すると、サンプリング周波数を変更することになり出力ファイルの音質を低下させる原因となります。
        入力可能
        サンプリング周波数 ビット数 チャンネル数
        8,000Hz , 11,025Hz , 12,000Hz , 16,000Hz , 22,050Hz , 24,000Hz , 32,000Hz , 44,100Hz , 48,000Hz 16bit 1ch(モノラル)
        2ch(ステレオ)

        • 入力のサンプリング周波数が48,000Hzより大きい場合は、サンプリング周波数が変更されます。
        • 入力のビット数が16bit以外の場合は、16bitに変更されます。
      • 出力の音量設定
        こちらを参照
    • ogg(aoTuv)
      • ビットレート
        • ABR(Average Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。
          (注) 2Passで変換するため、CBR・VBRよりも変換に時間がかかります。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • CBR(Constant Bit Rate)
          - 音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。

          出力可能ビットレート
          32kbps、40kbps、48kbps、56kbps、64kbps、80kbps、96kbps、112kbps、128kbps、160kbps、192kbps、224kbps、256kbps、320kbps
        • VBR(Variable Bit Rate)
          - 無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。
          実際のビットレート値は変換してみないと分かりません。

          出力可能クオリティ値
          Quality-0.1~1.0

          ※OggVorbisはクオリティベース(VBR)で開発されているため、VBRを使うのが基本です。
      • 出力の音量設定
        こちらを参照
  4. 最後に音声ファイルへ変換したい動画ファイルや音声ファイルを画面下へドラッグ&ドロップすれば自動的に変換処理を実行します。
    また、完了したら、自動で終了します。
ざっとこんな感じです。

MP3への変換をする場合は、
lame_enc.dllをインストール(コピー)した方が良いです。
LAMEエンコーダは、音質に定評があります。

MP3への変換には2種類あって、エンコードエンジンが違います。
  • mp3(fraunhofer)
    WindowsMediaPlayerに付属しているエンコードエンジンを使います。CBRのみ対応
  • mp3(lame)
    LAMEエンコーダ(lame_enc.dll)を使います。CBR/ABR/VBRに対応
LAMEエンコーダ(lame_enc.dll)のインストールは、
http://www.rarewares.org/mp3-lame-bundle.phpからダウンロードして、lame_enc.dllえこでこツール(EchoDecoTool)のディレクトリへコピーして、えこでこツール(EchoDecoTool)を再起動すればOKです。

ジャンルにもよるんでしょうけど一般的な音楽なら、MP3のビットレートは、VBRを使うのが一般的でしょうね。
特に好きな音楽は、高品質で聴きたいと思うでしょうから、その場合は、品質を上げましょう。

もちろん、MP2などの音声ファイルからMP3への変換もできます。

各音声フォーマットとビットレートの意味については、以降を参照してください。

wavとは、
WAVまたはWAVE(ウェーブ、ウェブ、) (RIFF waveform Audio Format) のことで、 マイクロソフトとIBMにより開発された音声データ記述のためのフォーマットである。
RIFFの一種。主としてWindowsで使われるファイル形式である。ファイルに格納した場合の拡張子は、.wav。


RIFFとは、
Resource Interchange File Format(RIFF)のことで、タグ付きのデータを格納するための汎用メタフォーマットである。


aacとは、
Advanced Audio Coding (AAC)(エーエーシー) の略で、直訳では、先進的音響符号化と言われるものである。
1997年にISO/IEC JTC 1のMoving Picture Experts Group(MPEG)において規格化された音声圧縮方式のことを指す。


mp3とは、
MPEG Audio Layer-3 の略(エムピースリー)で、デジタル技術によって音響データを扱うための圧縮技術の1つであり、それから作られる音声ファイルフォーマットである。ファイルの拡張子は".mp3"である。


oggとは、
オッグあるいはオグと呼ばれ、マルチメディアコンテナフォーマットで、Oggファイル、Oggコンテナなどとも呼ばれている。 リファレンスソースコードはBSDライセンスに基づくオープンソースかつパテントフリーで、Xiph.Org Foundationにより保守されている。
ここでいうoggは、Ogg Vorbisを指しています。

Vorbisとは、
ボルビスあるいはボービスと呼ばれ、Xiph.orgが開発したフリーの音声ファイルフォーマット。
広く使われているMP3などのフォーマットは特許の制限を受けるため、それらの代替として誰でも自由につかえる圧縮音声フォーマットを提供することを目指して作られた。仕様はパブリックドメイン、核となるエンコード・デコードのリファレンスコードは修正版BSDライセンス、フロントエンド・ツール類はGPLで提供されている。また、特許 (パテント)フィーも不要。
Vorbisは典型的にはOggに格納され、Ogg Vorbisと呼称される。
VBR、ABR、CBRをサポート(CBRはMP3のようなフレーム単位の方式ではない)


VBRとは、
Variable Bit Rate の略で、日本語では、可変ビットレートと訳されていることが多いようです。
主に音声や動画などの圧縮時に1秒間のビットレートを可変する方式の一つで、このVBRの情報を元にMP3の時間算出を行っています。
そのため、このVBRの情報に誤りがあると、MP3の再生ツールでは、MP3の時間表示に変な時間(異常に長い時間や異常に短い時間)を表示することになります。

一般的に、無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定して変換します。

ABRとは、
Average Bit Rateの略で、日本語では、平均ビットレートと訳されていることが多いようです。
純粋な可変ビットレートの場合、出力する結果がどれほどのビットレートになるのか予測するのは難しいです。そのために、品質をコントロールし、目的のビットレートに近づける方法が平均ビットレートです。

無音や音の弱い部分ではビットレートを低く、音の強い部分ではビットレートを高く設定し、全体で指定した平均ビットレートになるように変換します。

CBRとは、
Constant Bit Rateの略で、日本語では、固定ビットレートと訳されていることが多いようです。
コーデックの出力データの消費されるべきレート(速度)が一定であることを意味します。可変ビットレートと逆の意味になります。
そのため、容量に制限のある通信路では最大ビットレートが通信路の容量を超えないようにする必要があるため、CBRはマルチメディアコンテンツのストリーミングに適しており、容量ぎりぎりまで利用することができます。 複雑な部分に十分なデータを割り当てず品質や音質が低下する反面、単純な部分ではデータを無駄に使うため、CBRは情報を保存する用途には適さないというのが一般的です。

音の強弱にかかわらず常に一定のビットレートで変換します。


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