Exact Audio Copyで無劣化で音源をコピーする

概要:
通常、音楽CDをバックアップする機能は、ほとんどの付属のCDRライターソフトでできます。また、最近のCDRライターソフトには、ここで紹介する機能も、ほとんど付属していると思います。(特別に凝ったことをしたい場合以外は、付属ソフトで十分だと思います)
通常、音楽CDのデータ構成は、waveとほぼ同じ形式なので、劣化が、ほぼ0とされていますが、完全ではありません。ここで取り上げるExact Audio Copyでも100%ではありません。
それは、音楽CDが、読み取りエラーの処理が厳密に行えないような構成になっているからなのですが、その読み取りエラーの劣化をなるべく減らしてwaveファイルへ保存してくれると考えれば良いと思います。
ここでは、フリーソフトであるExact Audio Copyを使って、より劣化しないように音楽CDからwave形式で音源データを取り出してみます。
早速、使ってみよう
インストール
インストールは、先のダウンロード先から、ダウンロードして、実行してください。
特別に何か設定する必要はないと思いますが、簡単に解説しておきます。
ダウンロードしたeac-xxxx.exeを実行してインストールしましょう。(xxxx:はバージョン情報)

ライセンス条項です。
I agree で次に進みます。

インストール先ディレクトリを指定します。

スタートアップメニューの名前を指定します。

インストールする項目を選択します。"eBay icon"は、ほとんどの人が不要だと思います。不要な場合は、チェックを外します。
"Install"をクリックするとインストールが始まります。

この画面が表示されたら、完了です。
ここでは、"Run Exact Audio Copy"のチェックを外してFinishボタンをクリックします。
続けて日本語パッチをインストールします。
ここでは、オリジナル翻訳サイトから入手した最新版を用います。
- ダウンロードしたZIPファイル(eac095b4j01.zip)を適当なディレクトリで解凍します。
- 解凍したファイルの中の"Japanese.txt"を、Exact Audio Copyのインストール先ディレクトリのlanguageディレクトリへコピーします。
例)
C:\Program Files\Exact Audio Copy\Languages へ"Japanese.txt"をコピーします。
- 一度、Exact Audio Copyを実行してみます。
ほとんどの場合、これでOKのはずです。もし、起動してみて、日本語にならない場合は、
「EAC」→「EAC Option」→「General」タブ →「Use Language」で、
Japaneseを選択してみてください。
また、文字化けや文字が小さい場合は、フォントを切り替える必要があります。
その場合、同梱のfontchg.exeをExact Audio Copyのインストール先へコピーして実行してください。
設定
先の作業で、インストールが完了したら、次は、環境設定です。
Exact Audio Copyは、初回起動で、設定ウィザードが起動します。(以下の画面参照)

ここで、すべてのCD/DVDドライブが表示されます。
通常、表示されているドライブは、すべてチェックします。Exact Audio Copyで、利用しないドライブがあれば、そのドライブは、チェックを外します。

ここは、各ドライブの設定を行います。
通常、"正確さ重視"を選択します。
"早さ重視"では、多少のノイズは、そのまま許容され、読み込み、書き込みが行われます。

ここは、各ドライブの設定を行う前の確認です。
設定する情報に問題がなければ、"このドライブの設定にこれらの値を使用します。"を選択します。
あえで、自分でマニュアル設定したい場合は、"これらの値を信頼せず、自分でドライブの特性を検出します"を選択します。

設定が完了したら、この画面が表示されます。

ここからは、圧縮方法の設定となります。

デフォルトで用いる圧縮方法を選択します。
この情報は、後ででも変更できます。ここでは、MP3を選択してみましょう。
MP3を選択する場合、LAMEツールが、別途必要となります。上記のダウンロード先から、入手して、適当なディレクトリへ解凍しておきます。(インストール作業は、解凍するのみです)

この画面は、LAMEツールが必要です・・・という趣旨の記述です。
"次へ"をクリックするとLAMEツールを検索しに行きます。この検索が、すべてのディレクトリを検索するので、時間がかかります。検索画面が表示されたら、キャンセルをクリックし、次の画面でディレクトリを指定しましょう。

ここで、LAMEツールの解凍先ディレクトリを指定します。

ここでは、freedbへアクセスするためのメールアドレスを設定します。
freedbは、アーティスト名や曲名を自動的に取得できるサイトのことです。アーティスト名や曲名の情報が必要ない場合は、ここは空欄で良いです。

ここで、音楽CDからトラックを抽出するとのディレクトリとファイル名をどうするかを指定します。
ここでは、以下のようなディレクトリ+ファイル名となります。
アーティスト名 \ アルバム名 \ トラック番号+曲名

最後に、機能をとこまで利用するかの指定を行います。
通常、"私は、上級者です。EACのすべての機能を使用します。"を選択します。
機能的に制約を受けてしまうので、上級者でなくても、"私は、上級者です。EACのすべての機能を使用します。"を選択しておきましょう。
使う
ようやく、設定が完了しました。機動画面は、以下のようになっていると思います。
音楽CDをドライブにセットしましょう。
まず、以下のような画面が表示されます。

この画面は、正しい情報へ修正するためにAccurateRipサイトを利用するかどうかの画面です。
※ここで、はいを選択しても、必ずしもチェックをしてくれるとは限りません。
やってみる価値はあるでしょう。

これで、トラックが意味出された状態です。
もし、freedbへのアクセスを可能にするためにメールアドレスを設定していれば、この時、曲名、アーティスト名が表示されます。
続けて、トラック(曲)を、音楽CDから取り出してみましょう。
画面中央で、抽出したいトラック(曲)を選択します。

次に、画面左上のWAVボタンをクリックします。

次に、出力するディレクトリを指定します。
指定すると抽出が開始します。

完了した後、ロギング情報が表示されます。抽出したときの情報は、画面中央に表示されます。
ほとんどの場合、100%で抽出されます。
続けて、抽出したトラック(曲)を、CDRへ書き込んでみましょう。
ドライブにCDRをセットします。

次に、画面左のWRIボタンをクリックします。

次に、CDレイアウトエディタ画面が表示されますから、その画面に書き込みたいトラック(曲)のWAVEファイルをドロップします。
自動的に追加されていきます。

書き込みたいトラック(曲)をすべて設定したら、最後に、メニューの CD-R - CD書き込み をクリックします。
ほとんどの場合、100%で抽出されます。
これで完了です!!
※CDRへの書き込みは、関連記事 :
cdrtfeでISOイメージファイルを作成で紹介したcdrtfeでも書き込めます。
やることは、単純です。
音楽CDからWAVEファイルへ変換し、そのWAVEファイルをCDRへ書き込むという作業です。
これで、ほぼ劣化せずにCDRへ書き込むことができます。
通常、CDのバックアップであれば、CDRドライブの同梱されている通常のCDRライターに付属している機能があると思いますので、そちらで、劣化することなくコピーできます。
しかし、自分の気に入った曲目だめをCDRでまとめたいなど、個人で楽しむために編集したい場合に、このような作業が必要になります。
Exact Audio Copyは、この種(音楽CDを忠実にWAVEファイルへ抽出する)の機能を実現した先駆者です。そのため、他のサイトでも紹介記事をよくみかけます。
このサイトでは、基本的な操作のみを扱っていますが、ほかにも機能はありますので、是非、他のサイトも参考いただき活用されると良いと思います。

CD/DVDへ焼くときは、日本製に限りますね。
筆者も全く知りませんでしたが、海外製の安いものは、CD/DVDドライブの消耗を早めたりするそうです。
また、書き込み失敗も多いので、結局は、同じぐらいの費用になってしまいます。
結局、さすがにCD-Rは、安いものを購入しますけど、DVD-Rは、素人の筆者(根性なしです)は、少々割高ではありますが、日本製を購入してしまいます。
※データ用と映像用の違いは私的録画補償金が含まれているかどうかの違いです。
また、CPRM(1回だけ録画可能なコピーガードシステム)に対応しているかどうかの違いもあります。
基本的な媒体としては、全く同じものと思って差し支えありません。ただ、デジタル放送を録画したい場合、映像用が必要な場合があります。
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