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ポータブル TuxCards (日本語版) for Windows 0.1 をリリースしてみた。 の記事で、TuxCardsをカスタマイズしたものの
使っているうちに、あれやこれやと問題が出てきました。
そこで、バグフィックスで TuxCards の更新を行うか、と思い、色々と調べてみて、
結局、OulBook を新たに開発した方が良いという結論に達してしまいました。
(後でかなり後悔しましたが、なんとかリリースまでこぎつけたので、まあ、「よし」としています。)
この結論に至ったのは、以下の点が大きな要因です。
せっかく、あらたに作ることにしたので、全面的に機能を変更することも考えはしましたが、
既に自分が TuxCards を使い込んでしまった(あしまのFitzNote から TuxCardsへ乗り換えてしまった)ので、TuxCardsを踏襲することで、後方互換を目指して開発することにしました。
結果的には、そうすることで、TuxCards のユーザで困っておられる方も少なからずおられるでしょうから、少しでも手助けなればと思っています。
今回は、この TuxCards のかわりに OulBook を公開したいと思います。
先にも記述したように、OulBookは、TuxCardsの最新バージョンである 2.21 の後方互換性を保つ(完全ではありません)ように設計されました。
つまり、TuxCardsの初期設定ファイル( .tuxcards )や、TuxCardsで作成したxml形式のファイルは、そのままOulBookでも利用できます。
TuxCardsの既知の問題として、少なくとも以下の大きな問題は、このOulBookでは回避されています。
OulBookとTuxCardsとの大きな違いは、以下のようなものがあります。
先の記事 でのポータブル化は、デフォルトアイコン以外は、そのまま引き継がれています。 また、OulBookでは、その記事 で変更された機能を含めて、以下のようになります。
適当なディレクトリにコピーするだけですぐに使える、また、そのディレクトリ配下にすべてのファイルが存在すれば、どこにでも持ち運べるようした
初期設定ファイル(.tuxcards → oulbook.ini (Windows) 詳しくはこちらを参照) を編集することで、
テーマを変更することができます。
ただし、Qt 4.8.6 で利用できるものに限定されるのた、XPのような画面か、Vistaのような画面かいずれかになります。
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WidgetStyle のキーを削除すれば、Qtが独自に判断し、動作しているWindowsに対応したテーマで動作しようとします。
XPのようなテーマにしたい場合は、windowsxpを指定します。
Vistaのようなテーマにしたい場合は、windowsvistaを指定します。
先のカスタマイズバージョン では、デフォルトのアイコンを指定することができました。
しかし、OulBookでは、指定できません。
あくまで、アイコン(, )
をツリーに表示するか否かを設定することができるようになっています。
デフォルトのアイコンを変更することはできません。
デフォルトのアイコンは変更できませんが、個別にアイコンを指定することはできます。
もし、自由にアイコンを指定したい場合は、デフォルトのアイコンを非表示にし、各エントリ(記事)毎に自由にアイコンを指定してください。
初期設定ファイルは、.tuxcards → oulbook.ini(Windows) としました。
また、MAC/Linuxの場合は、.oulbook となります。(今後提供予定?)
エントリーの編集(アイコン指定、エントリ名編集、エントリ名文字色指定、期限日付指定、暗号化、暗号化解除、フォーマット指定)は、
メイン画面右にて一括して編集できるようにしました。
TuxCardsでは、エントリ名だけは、ツリー画面(メイン画面左)で編集できました。
アイコンや文字色指定などは、別画面で設定する必要がありましたが、OulBookでは、メイン画面で編集できるようにしました。
逆に、ツリー画面(メイン画面左)ではエントリ名の編集ができなくなっています。
また、フォーマット(RTF,ASCII)は、いつでも変更できるようにしました。
ただし、RTFからASCIIへ変更する場合は、文字色などの属性情報は破棄されます。
TuxCardsでは、検索キーワードと結果が一つの画面で表示されていました。
OulBookでは、検索キーワードを指定する画面と検索結果画面を分離しました。
また、検索結果は、ドキュメント(ファイル)を変更するかユーザが検索結果を消去しない限りそのまま残ります。
いろんな条件で検索したい場合は、便利です。
TuxCardsのWindows版では、コマンドラインからの起動は、正しく動作しませんでした。
OulBookでは、コマンド用の実行ファイル oulbookc.exe (Windows) から正しく動作するようにしました。
TuxCardsでは、frameタグによる分割出力されていました。
OulBookでは、1エントリ(記事)に対して1HTMLファイルを作成するようにしました。
TuxCardsでは、選択エントリの子エントリを追加することだけができました。
OulBookでは、エントリ(記事)の追加は、子エントリの追加だけでなく、同一レベル上下やroot直下へ直接追加することができるようにしました。
また、TuxCardsでは、必ず表示されていたrootを、表示、非表示が行えるようにしました。
このとき、そのディレクトリに自由に書き込みができないとポータブル版として正しく動作しません。
たとえば、C:\Program Iles(x86)\oulbook\ に解凍しても、そのディレクトリ配下は、管理者権限が必要なので、ポータブル版としては正しく動作しません。
C:\uty\\oulbook などの適当なディレクトリを作成し、解凍すると良いでしょう。
ポータブル版でない動作を行った場合は、初期設定ファイルがユーザディレクトリに作成されることに注意してください。
もし、アイコンにpngファイル以外の画像ファイルを利用したい場合は、qt_images_plugins.zip をダウンロードし、 先のtuxcards_01.zip を解凍したディレクトリに解凍すると良いでしょう。
上記で解凍したディレクトリに oulbook.exe がありますので、エクスプローラからのダブルクリックなどで起動することができます。
また、コマンドラインから利用したい場合は、 oulbookc.exe から利用することができます。
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