モジュールに直接PHPコードを記述する

概要:
PHPのコードを記述できる人にとって、記事の中にPHPコードを記述できないことは、不便に感じるときがあります。
基本的に、Joomlaは、プラグイン、モジュール、テンプレートで、補間したい機能をPHPコードを記述するようにできています。
必要なら、自分用のプラグイン、モジュール、テンプレートを作成することで、記事の中や、全体の表示に手を加えることができるようになっています。
しかし、他のPHPコードをJoomla!で流用したいときなどに、先のJoomla!のフォーマットにあわせてあげる必要があります。そのために、ある程度、手を加えなければならないこともよくあります。
それは、色んなPHPのコードを用いたい開発者やユーザにとっては、わずらわしい作業かもしれません。
今回、ご紹介する
Joomla PHP Moduleは、モジュールを使って、PHPのコードを記事へ埋め込むことができるようにするエクステンションです。
記事の中に埋め込むPHPのコードをモジュールとして、埋め込むことができるので、先のような問題を、多少、解消することができるかもしれません。
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早速、使ってみましょう
先のダウンロードサイトから、gzファイルをダウンロードし、インストールを行います。
(メニューの [エクステンション] - [インストール/アンインストール] から行ってください。)
インストールの後、[モジュール管理] で、新規追加をクリックし、[ PHP Module ]を新規に作成します。
[ PHP Module ]の設定画面から、各情報の設定を行います。
パラメータ名 | 説明 |
モジュールクラス: | モジュールのサフィックス名です。 |
Enable Cashe: | キャッシュを有効にします。 |
PHP,HTML,JS,CSS: | PHP,HTML,JS,CSSの埋め込むコードを記述します。 |
Evaluate PHP: | PHPのコードとして実行します。 |
Allow Discovery : | デバッグ用として、www.fijiwebdesign.comのコピーライト表示をHTMLのコメントとして記事の中に埋め込みます。 |
上記設定で、設定するのは、
PHP,HTML,JS,CSSぐらいです。あとは、ほぼ、初期設定値のままで良いと思います。
もし、開発元のコピーライト表示を埋め込みたくない場合は、Allow Discoveryをいいえとします。
今回は、お決まりの"Hello World!!"を表示してみましょう。
PHPのコードは、以下のとおりです。
では、テストとして、以下に
Plugin module in articleを使って、先のPHP Moduleを以下に表示してみましょう。
Hello World!!
ちゃんと、表示できました。
簡単ですね。
今回、ご紹介したJoomla PHP Moduleと同じような機能を持ったエクステンションは、他にもいっぱいあります。
これは、非常に、シンプルだったので、今回は、ご紹介した次第です。
このモジュールの内容を確認すれば、ご理解いただけますが、非常にシンプルです。PHPのevalを使って、コードを実行しているだけです。
PHPは、わかるけど、Joomlaの仕組みを、まだ、理解できていない方などには、とりあえず、PHPコードを色んな記事へ埋め込むことで、好きなようにカスタマイズできると思います。
先にも記述したように、PHPの他のライブラリ(自作のコードなど)を活用したい場合などは、便利なものだと思います。(Joomlaに慣れてきたら、モジュールを作っても良いとも思います)
※ここで記述したPHPコードのカレントディレクトリは、WEBサイトのルートディレクトリとなります。
require_onceなどで、インクルードする際は、その論理パスで読み込めます。

もっと、Joomla!やPHP、Apacheについて詳しく知りたい方は、以下の本なども良いと思います。
本から学ぶことは多いと思います。ネットだけでは判らない様々な事に気づかされます。
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