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cdrtfeでISOイメージファイルを作成

公開日| 2009年05月01日 | 1つのコメントがあります。
概要:
cdrtfeは、CD/DVDのライティングやオーディオCDリッピング、ISOイメージの書き込みと作成ができるいGPLライセンスによるオープンソースなソフトウェアです。

前々から、色んなフリーのISOイメージファイル作成ツールを探していました。色々と試した結果、 cdrtfeというオープンソース(GPL)のソフトウェアが、フリーでは十分な機能を有していると思いまして、記事にすることにしました。

もともとは、cdrtfeは、オープンソースでなく、商用?だったのではないかと思います。 そもそもは、CD/DVDを焼くためのライティングソフトのようで、その拡張した機能の一部でISOファイルへ落としてくれるようです。
また、(試してはいませんが)リッピングもできるようです。

公式ホームページでは、cdrtfeの主だった機能は、以下のとおりだそうです。
  • データCDの作成
  • オーディオCDの作成(CD+も含む)
  • XCDの作成(エラー保護オプション機能つき)
  • Video CDの作成
  • オーディオCDのリッピング (wav, mp3, ogg, flac, その他ユーザ定義)
  • プロジェクトファイルの保存、読み込み
  • コマンドラインオプションに対応
  • Windowsエクスプローラへの統合
  • マルチ言語対応
  • DVDデータ/DVDビデオの作成
  • RSCSIによるリモートドライブのサポート
ここで紹介するISOイメージファイルの作成機能は、CD/DVDのライティング機能の一部として捕らえられているようです。
有償のライティングソフトであれば、ISOファイルの作成機能は、普通なんでしょうね。ISOイメージからCD/DVDへの書き込みは、普通に外せない機能でしょうから。 (でもcdrtfeはフリーです。)

また、cdrtfeは、オーディオCDのライティングでは、マルチセッションなんかにも対応しているみたいです。
動画では、mpegからビデオCDの作成ができますし、 ディレクトリを指定することで、DVDビデオの作成もできます。
ISOイメージファイルについて
そもそもISOイメージファイルって何?
"イメージファイル"は、例えば、データCDや音楽CDをまるごと1つにまとめたファイルをさします。 "ISO"は、そのまとめ方(フォーマット)の名前です。
なんのために必要?
用途は、さまざまでしょう。例えば、ソフトウェアなどの開発者がCDなどで納品する際、ISOイメージを作成して そのイメージファイルをCD?Rへ焼いて、納品するこがあります。ISOイメージは、いわいる履歴として、 そのままハードディスクにしばらく残しておきたい場合などに有効です。このイメージファイルがあれば、焼き増しするのにも 便利です。
これは、自分で音楽CDなどを作っている人にも便利でしょうし、ビデオを編集して残したい人にも 管理しやすくなるというメリットがあると思います。

実際、筆者は、自分の編集したビデオ映像を、ISOイメージにしてハードディスクに保存しています。
イメージファイルってISOだけ?
ほかにもイメージファイルがあるかといえば、いっぱいあります。
ざっと検索をかけて調べてみると、以下の種類ぐらいあります。

イメージファイルフォーマットの色々
拡張子 フォーマット名
ISO 標準ISOイメージ
MDS/MDF Media Descriptorイメージ
BIN/CUE CDRWIN(WINCDR)イメージ
NRG Neroイメージ
CCD/SUB/IMG
DVD/000
CloneCDイメージ
BWT/BWI/B5T/B5I Blind Writeイメージ
LCD CDSpaceイメージ
CDI Disc Jugglerイメージ
DAO/TAO Duplicatorイメージ
CIF Easy CD Creatorイメージ
VCD Farston Virtual Driveイメージ
P01/MD1/XA Gearイメージ
PDI Instant CD/DVDイメージ
VaporCD Noum Vapor CDROMイメージ
NCD NTI CD-Maker イメージ
GCD/GI Prassi、RecordNowイメージ
FCD CD革命イメージ
VC4/000 Virtual CDイメージ
VCI Virtuo CD Managerイメージ
IMA/IMG WinImageイメージ
C2D WinOnCDイメージ

この中で、標準として用いられているのがISO標準イメージファイルフォーマットです。

ISOといっても、大きく2つの規格があります。また、その規格には、拡張規格などもあるので、 詳細なフォーマットは多岐にわたります。
実際に、cdrtfeなどツールでISOイメージを作成する場合、色んなパラメータがあります。 そのパラメータは、どの(拡張)規格をサポートして、そのサポートした(拡張)規格の詳細な情報設定が必要なための パラメータです。

簡単に、その規格がどんなものか、下記の記載しておきます。
あとで、cdrtfeを使ってISOファイルを作成するときに、パラメータの設定画面ででてくるのが、おおよそ、以下の規格で 提唱されているものに相当します。

ISO 9660 : ISO で標準化された CD-ROM のファイルシステム
- - - もともとは CD-ROM 用です。しかし、昨今では、DVD の仮想ディスクイメージ用途にも用いられているようです。
この規格には、拡張機能があります。
  • El Torito
    - IBM と Phoenix Technologies が提唱した規格
    - 主な機能として、CD-ROM 上からのブートなどがある。
  • Rock Ridge
    - IEEE が提唱・制定(IEEE P1282) した規格
    - 主な機能として、UNIX 式のアクセス権の設定などがある。
  • Joliet
    - マイクロソフトが提唱した規格
    - 主な機能として、UCS-2 (Unicode)の利用などがある。

UDF : (Universal Disk Format) ISOにて規格された光ディスク用(主にDVD)のファイルシステム
※もともとは、OSTA と30以上ものメーカーによって規格されたものをISOでISO規格としたもの。
  • CPU や OS に全く依存しない
  • ファイル名が Unicode 形式で255文字まで
  • 128 TiB までのディスクに対応
などの特徴を持ちます。


家電製品でも使うようなCD/DVDの場合は、標準的なもの以外は、使わない方が無難でしょう。
また、ご利用の家電製品の取扱説明書などに記載があるかもしれませんから、確認を行った方が良いでしょう。

インストールして使ってみましょう
前置きが長くなりましたが、インストールして使ってみましょう。

先のダウンロード先から、Setupをダウンロードします。
zip版などもありますが、自分で環境を構築したい方は、そちらをご利用されても良いと思います。
ただ、使いたいだけの方は、Setupが無難です。とりあえず、ほぼ、間違いなく、動きます。

ダウンロードした"cdrtfe-x.x.x.exe"を実行して、各画面の指示に従ってインストールを行って下さい。
インストールは、日本語の表示切替はありません。
インストール後の、cdrtfeでは、日本語の表示切替があります。
インストールしましょう
インストール時の各画面を下記に載せておきます。


日本語はありません。




ライセンス確認画面です。
"I accept the agreement."を選択し、"Next"をクリックします。


この中にcygwin1.dllが含まれていることと、サポートに関する事項が記載されています。
"Next"をクリックします。


ここで、インストール先を変更する場合のみ、上記に設定する。


ソースコードを見てみたい人は、一番下をクリックしておけば、ソースコードも展開してくれます。


ここで、スタートメニューに追加する名前を指定する。
スタートメニューに追加したくない場合は、"Don't Create Start Menu folder"にチェックを入れる。


自分のみ使えるようにしたい場合は、"For the current user only"にチェックする。
タスクトレイへアイコン表示を行いたい場合は、"Create Quick Lanch icon"にチェックする。


特に問題なければ、"Install"をクリックしてインストールを実行する。


特に問題なく、インストールできたら、上記の画面が表示され、完了だ。

使ってみましょう


まずは、スタートメニューから起動してみてください。 画面が英語になっていると思います。日本語に切り替えます。
メニューから [ Extras ] - [ Select Language ] をクリックします。



"Japanease"を選択して、OKボタンをクリックします。

これで、日本語に切り替わります。



cdrtfe 1.3.5では、文字化けしているように見えますが、実際の言語ファイルそのものが文字化けしています。 そのファイルの手直しをすれば、きれいに見えます。
一応、手直ししたものがありますので、以下のからダウンロードできるようにしておきます。


ファイルをダウンロード、解凍して、以下のファイルと差し替えてください。

%インストール先%\translations\japanese\cdrtfe_lang.ini
例)
C:\Program Files\cdrtfe\translations\japanese\cdrtfe_lang.ini

cdrtfeを立ち上げなおせば、きれいに見えると思います。

まだ化けているところがあったら、ご一報ください。
時間を見て、手を加えていきたいと思います。

ISOイメージファイル作成の簡単な手順

  1. ?のエリアにISOイメージファイルに設定したいファイルやディレクトリを追加します
    エクスプローラからファイルやディレクトリをドロップすることで追加できます


  2. ?のボタンをクリックします

    ISO規格のパラメータの設定画面です
    必要に応じて設定します

  3. ?のボタンをクリックします

    CDへ焼くときのパラメータ画面です
    今回は、"イメージを作成する"にチェックを入れます
    イメージを作成するのみ焼き込みしない"にチェックを入れます
    ISOのファイルを指定します
    入力を終えたら、OKボタンをクリックします

  4. ?の開始ボタンをクリックします
    ISOファイルの作成が始まります。

メインの画面からもおわかりのとおり、すごくシンプルな画面構成で、各ディスクに対してタブ画面があり、わかりやすくなっています。 フリーでここまでやれれば、納得だと思いますが、いかがでしょうか。

ISOフォーマットで作成してくれるソフトを、色々と探していました。探していると、Free Create ISOというツールなどがひっかかりました。
どこかのサイトで、無料でつかえるISOファイル作成ツールとして紹介されていたので、使ってみました。
しかしながら、筆者としては、到底、使えるものではないと思いました。
問題は、10回ほどで、ISOファイルを作成できなくなることです。
("続けて使いたいなら、ユーザ登録してください"と言われてサイトで登録しましたが、"サーバに負荷がかかるから、もうやってません"といわれました。)

このことだけでも、十分、使えないと思いましたが、使っているうち、途中で、ツールが3回ほど、こけました。(10回のうちです。3割バッターです。)
・・・・・。

非常に残念なツールだったので、この記事を書くきっかけになりました。
少しでも良いソフトウェアを選択する参考になれば幸いです。

CD/DVDへ焼くときは、日本製に限りますね。
筆者も全く知りませんでしたが、海外製の安いものは、CD/DVDドライブの消耗を早めたりするそうです。
また、書き込み失敗も多いので、結局は、同じぐらいの費用になってしまいます。

結局、さすがにCD-Rは、安いものを購入しますけど、DVD-Rは、素人の筆者(根性なしです)は、少々割高ではありますが、日本製を購入してしまいます。





太陽誘電製 That's DVD-Rデータ用 16倍速4.7GB 盤面アクアホワイト ワイドプリンタブル スピンドルケース50枚入 DR-47AWWY50BN
今のところ、一番、失敗が少ないですかね。
TDK データ用 DVD-R 1-16倍速対応 ホワイトワイドプリンタブル 50枚 スピンドル DR47PWC50PU
最近は、良くなったらしいです。安いですしね。
太陽誘電製 That's CD-Rデータ用 40倍速700MB 盤面アクアホワイト プリンタブル内周印字有り 限定パック CDR80AWPY50BR TDK データ用CD-R 700MB 48倍速対応 ホワイトワイドプリンタブル 50枚ポットケース CD-R80PWDX50PA

※データ用と映像用の違いは私的録画補償金が含まれているかどうかの違いです。 また、CPRM(1回だけ録画可能なコピーガードシステム)に対応しているかどうかの違いもあります。
基本的な媒体としては、全く同じものと思って差し支えありません。ただ、デジタル放送を録画したい場合、映像用が必要な場合があります。


コメント

1つのコメントがあります。 “cdrtfeでISOイメージファイルを作成”


  1. リッピング、ライティング、イメージファイル何でもOK! – cdrtfe Portable » ぽーたぶるっ!
    2012年09月17日 @ 12:02:21

    […] さらに、オーディオCD のリッピングやISO イメージファイルの書き込みや作成もできるようだ。 cdrtfeは、CD/DVDのライティングやオーディオCDリッピング、ISOイメージの書き込みと作成ができるいGPLライセンスによるオープンソースなソフトウェア(「cdrtfeでISOイメージファイルを作成 | OFF-SOFT.net」より引用) […]

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